SJ3ってどんなものか? sj3 は仮名漢字変換サーバ sj3serv と TCP 接続を使用したプロセス間通信に より仮名漢字変換を行う日本語入力フロントエンドプロセッサです。そして XEmacs ではたまご「たかな」バージョンを XEmacs 用に作り直した elisp の プログラム egg-ej3 (*1) を使って、この通信とユーザインターフェースの機 能を提供しています。egg-ej3 は XEmacs 本体のコードには依存していないの で、Mule の機能を持った XEmacs であれば (Canna 用や Wnn 用に作られたも のでも、あるいはそれらをコンパイル時に指定しなかったものでも) すぐに使 えることが大きな特長です。 (*1) egg.el, egg-sj3.el, egg-sj3-client などのプログラムの総称として、 以後もこの呼び方を使います。 SJ3をどのようにして使うか? ローカルホストか、近所の接続を許されているマシンで sj3serv が走ってい ること、そして "sj3" というサービス名での TCP 接続ができることが必要で す。もちろん Mule 機能を持った XEmacs が必要であることは言うまでもあり ません。 あなたは .emacs ファイルに次の3行を書いておくことによって、egg-sj3 を 使うことができます。 (setq sj3-host-name "localhost") ; sj3serv が走っているホスト名の指定 (select-input-method "japanese-egg-sj3") (toggle-egg-mode) sj3serv が走っているホスト名の指定は、この一行目の記述の代わりに環境変 数 SJ3SERV を使って指定しても構いません。 こうして起動した XEmacs では `C-\' が日本語入力をトグルに ON/OFF する キーになっています。 SJ3を使う上での注意点 特にありませんが、Wnn などから移行した人にとっては M-x toroku-region で語を登録するときの品詞の選択肢が、Wnn とは少々違うことにまごつくかも しれません。